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こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


3月も半ばに入り、日中はだいぶ暖かくなってきましたね。

しかし・・・暖かくなってくると同時に、花粉が飛び回り、くしゃみと鼻水に悩まされている毎日です(いきなり何の話やねん)


・・・と、ちょっとした雑談から入りましたところで、今回は「フリマアプリとリサイクルショップ、どっちで売るのがオトク?」という内容で、記事を書き綴ってまいります。


当ブログの過去の記事でも何度か触れてきましたが、昨今ではメルカリをはじめ、個人売買が可能なアプリやサイトがどんどんスタートし、今や個人間の中古品売買は珍しい話では無くなってきました。


しかしながら、決して個人でスマホで欲しいものを探すだけではなく、昔から存在する「リサイクルショップ」という業態もまた、新たな波を取り入れながら奮闘しています。


過去でこそ、「何か不要なものを現金化する」というと、「近くのリサイクルショップに買取依頼をする」という流れでしたが、今では自分で出品して販売するという選択肢が当然のようになってきました。


選択肢の幅がどんどん広がっているのは良い話だと思いますが、「じゃあ結局どれを選ぶのが一番良いの?」という意見もあるかと思います。

今回は、そんな疑問に対して、様々なメリットデメリットを挙げてご紹介していきましょう。



◆ショップとアプリの比較①:売却にかかる費用


フリマアプリは、その場で売りたい商品の写真を撮影し、すぐに掲載できるというスピーディーな点がメリットとして挙げられます。


じゃあ、販売が成立したら、その金額が丸ごと利益として出品者のもとに入ってくるのか?というと、決してそうではなく、フリマアプリサイドに手数料を引かれた形で、売上が入金される仕組みになっています。


ここでかかる料金は、使っている媒体にもよりますが、おおむね販売価格の10%程度が差し引かれる、と思っておけば間違いないでしょう。


当然のお話ではありますが、フリマアプリも無人で勝手に運営しているわけではなく、その媒体を運営するための経費はかかっていますので、利用者から少しずつこういった形で料金を請求し、サイトやアプリ運営に活かしているのでしょう。


対して、リサイクルショップでは、「これを売る」と思い立った時点では、自分で金額をつけられないため、売却金額がいくらになるかが不明です。

まず、自分で店舗に持ち込んだり、出張サービスを依頼することが必要になります。


しかしながら、買取を依頼して、「手数料」というものは基本的には発生せず、査定で出された金額がそのまま手元に入ってきます。

少なからず、私の知る限りでは、「査定にかかる手数料」が発生する店舗は今まで見たことがないですね。



◆ショップとアプリの比較②:売却値段の設定


自分の持っているものを売却する、となると当然のように一番気になるのが、「一体いくらで売れるのか」という部分でしょう。


その点に関して、まず率直に申し上げますと、「単純な金額」のみで勝負すると、大抵の場合はリサイクルショップよりもフリマアプリで自分で売った方が高額になるケースが多いです。


これは、やはり「価格を自分で設定するか否か」という部分の違いになるでしょう。


フリマアプリで売却する商品は、基本的に「自分で値段を設定して出品する」ことになります。

メルカリの場合ですと、参考価格が出てきたりしますが・・・。


極端な話、1円で販売しようが、100万円で販売しようが出品者の自由というわけです。

もちろん、世の中の大体の品物には「相場」というものが存在しますので、同じフリマアプリで平均価格1,000円で出品されているものを、1万円で出品しても誰が買うんだって話にはなりますが、それで売れたら間違いなくその売却値が出品者のものになります(先ほどの手数料を引かれますが)。


対して、リサイクルショップでの商品売却となると、そのショップでの基準が価格設定のポイントになりますので、「必ずこの金額で売るんだ」という考えは通りにくくなります。


そして、リサイクルショップでは当然ですが、お客様から商品を買取して終了ではなく、その商品を販売して初めて売上・利益が発生します。

ですので、フリマアプリのように「その商品の販売価格相場」に合わせた価格設定ではなく、「リサイクルショップでの利益を加味した上での買取価格設定」となります。


これも、リサイクルショップの運営にかかる費用、人件費等を考えたら、お店としては当然のお話になってきます。


このことから、商品が販売に繋がりさえすれば、あくまで何%かの手数料が差し引かれるだけのフリマアプリの方が、価格勝負では軍配が上がるでしょう。



◆ショップとアプリの比較③:現金化までのスピード


「自分の持っているものを売却する」という考えに至るということは、何か現金が必要だ、というケースが理由として最も多いのではないかと思います。


フリマアプリとリサイクルショップ、同じ「商品の売却」という行動をしていますが、手元に現金が入ってくるスピードは異なってきます。


まず、フリマアプリでは、出品した時点では当然ながらすぐに買い手はついていなく、設定した金額が自分の元に入ってくるのは、販売成立してから初めてのお話になります。


売れなければ、当然ながらいつまでもアプリ内に自分の出品した商品が残り続けますし、早く売るために平均の相場よりも値段を下げたら、フリマアプリのメリットである「リサイクルショップよりも売却価格が高い」という部分の旨味が薄れてきます。


もちろん、出品した品物にもよりますが、フリマアプリで販売に繋がるまでの期間は平均して3カ月前後、だと言われています。


また、すぐに販売に繋がった!となっても、その場でいきなり売上が現金化されるわけでもなく、フリマアプリで設定された「入金タイミング」といったものが存在するため、それを待つ必要があります。


このことから、フリマアプリでの商品売却は、「その日や明日にでもすぐ現金が欲しい」という方には向いていないでしょう。


対して、リサイクルショップにおいては、余程査定の難しい品物でも無い限り、その日に査定して値段をつけてくれます。

余談ですが、私もリサイクルショップ勤務時代、買取査定に日を跨いだという経験はほとんどありませんでした。


先ほど挙げましたが、買取価格こそフリマアプリの金額に及ばないケースが大半にはなりますが、「その日にすぐ現金化できる」という点では、リサイクルショップの方がフットワークが軽い、略してフッ軽にはなるでしょう(突然の変な表現すみません)



◆ショップとアプリの比較④:売るまでの手続き


フリマアプリ、リサイクルショップの両方に言えるケースとして、まず「これを売ろう!」と思ったら、それぞれ準備しないといけないことがあります。


まず、フリマアプリの場合は自分でサイトに商品の内容を掲載しないといけないため、ある程度のテンプレートのようなものが必要になります。

※また別の機会で触れられたらと思いますが、この商品内容の掲載が意外と面倒くさい・・・。リサイクルショップ勤務時、私が一番嫌いな作業だったかも知れません(しょーもない暴露)。


この説明がないと、商品の状態や付属品等で、販売後にトラブルになったり、そもそも怪しまれて販売に繋がらないなど、デメリットになってしまう恐れがあります。


この説明文を精査していこうとすると、限りなく時間がかかってしまうため、ある程度の線引きが重要になりますが、意外と難しいところです。


対して、リサイクルショップでは販売にかかる手間は全て買取成立後にショップの従業員のお仕事になりますので、売るための手間のみで構いません。


これは、買取査定時に必要になる「査定申し込み書」に記入をしたり、身分証明書を持参する、ぐらいのものでしょう。

※身分証明書無しで買取を行ってくれる店舗はまず存在しないため、この手続きは必ず必要になります。


この手続きに関しては個人差の大きな部分になりますが、Webやアプリ内での文章記載が苦手な方は、ショップに売却するのが安全かと思います。


また、ショップに持っていくのが面倒くさい。。。なんて方は、

「家で勝手に出品して、売れたら宅配員の方に取りに来てもらえる」というのも、フリマアプリでの圧倒的なメリットでしたが、今ではほぼ大半のリサイクルショップが「出張買取」の制度を取り入れ、自宅まで査定に来てくれますので、この部分はどちらも遜色無いと言えるでしょう。

※ただ、見知らぬ人を自宅に招くことに抵抗を覚える方は、出張買取サービスはなかなか使いづらいかも知れません。

 また、個人的に女性の一人暮らしといった場合なんかは、さすがに厳しいのかな・・・、と世の中の全女性の味方である私は思ったりします(うるさい)。


ただし、家電や家具など、車に乗せづらく、重いものは出張買取の方が良いでしょう!

フリマアプリで売っても、送料が高額になったりするケースもありますし・・・。

※決して全国の出張買取サービスのステマではございません。



◆最後に・・・


今回、「フリマアプリとリサイクルショップ、どっちで売るのがオトク?」という内容で、記事を書き綴ってまいりました。


様々なメリットデメリットが双方に存在し、上手くその辺の棲み分けが出来ている所が、これだけフリマアプリが世の中に台頭してきても、リサイクルショップの経営が完全にダメになっていない要因ではないかと思います。


いろいろ語りましたが、総じて言えば「面倒くさがりはチマチマとフリマアプリで売却する」ことはやめておいて、とりあえずリサイクルショップで素早く現金化するのが個人的にベストではないかと感じます。

私も、仕事柄フリマアプリを活用する機会は多いですが、個人で物を売却するのはリサイクルショップ派です(決して決して決してステマではございません)。


逆に、売るための文章を考えたり、調べたりするのが得意、売れなかった商品の少しずつ値段を変えたり、内容を見直すのが苦にならないというマメな方は、フリマアプリがオススメと言えるでしょう。


結局のところ、最終的には「手間とお金」の比較になってきますので、どちらを取るかという部分です。

果たしてどちらが自分に合っているか、と考えながら、自分の求める売却価格に最も近づき、かつ「その手間は自分に出来るか」という部分を模索するのも、現代ならではの楽しみ方ではないでしょうか!


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。


※リサイクルショップに関する情報、他にも掲載しています!


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更新日:2023年6月30日


こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


今回は、当サイトのメインカテゴリである「遺品整理」に触れていきたいと思います。

前回、遺品整理を依頼するメリットについてお話しましたが、今回は「じゃあいつ依頼するのがベストなの?」という部分をお話していきましょう。


遺品整理のタイミングを考えるということは、即ちご親族のどなたかにご不幸があったという事で、お葬儀も終わり、悲しみに暮れる中・・・というのが大半のケースではないかと思います。

そんな中、すぐには切り替えも出来ないというのも正直なお話ではないでしょうか。


しかしながら、手をつけずに放置してしまうと、本来であれば必要のなかった手間や出費が増えてしまう可能性も出てきてしまいます。

なかなか動き出せない部分ではありますが、事前に当記事をお読み頂くことで、少しでも有事の際に備えるきっかけになれば・・・と思います。



①葬儀翌日から始める


まず1つ目のケースとして、「お葬儀の翌日からすぐに開始する」パターンです。


悲しみに暮れる中でのお葬儀が終わり、気持ちの整理もつけていく段階ではありますので、可能性としてはあまり多くないケースかとは思いますが、故人が賃貸物件に1人でお住まいだった場合、その家はもう必要なくなることから、すぐに手をつけていく場合もございます。


この場合、考えられることとして、家賃や各種公共料金等、もう使わなくなった家で早めに片付けてしまうことにより、これから発生する支払いが抑えられるという利点があります。


本当に早いケースでは、お葬儀でご親族の方々が集まったのをメリットと捉え、そのタイミングで一気にやってしまう、なんて場合も・・・?


あくまでも、ご遺族のお気持ちが優先にはなりますので、個人的には無理にこんな早いタイミングで動かなくても良いのではないか・・・とは思ってしまいますが、1つのケースとしては考えられます。

私が親を亡くしたら、絶対にこんなテンポよく動けない自信があります(お前の話はどうでもいい)。



②各種料金、契約関係の解約後に始める


次のケースとして考えられるのが、「故人の契約していた各種料金のかかるものや、解約の必要なものの手続き後」です。


親族の方が亡くなったら、様々な手続きが必要になってきます。

・電気・ガス・水道の契約解除

・NET回線、Wi-Fi等の契約解除

・銀行口座の手続き

・各種保険関係の手続き、保険証の返納

・携帯電話・Webサービス関係の解約

・年金の受給停止手続き

・クレジットカードの利用停止


自宅の中を片付ける前にやっておくべきこととして、ザックリ挙げただけでもこれだけの手続きが発生してきます。


特に、①の項目でも触れましたが、中には解約手続きを行わないというだけで、月額いくらといった料金が発生するものもあり、遅れてしまうと不要な出費ということにも繋がります。


そして銀行口座や保険に関しては、数分で終わるような話でもなく、なかなかこんなことを行う機会も少ないという方が大半のため、これより前に「遺品をなんとかしなければ」という気持ちになりにくいのも事実でしょう。


中途半端な状況で変に遺品整理を急いでしまい、通帳を紛失した、なんてことがあっては本末転倒にしかなりませんので、まずはこれらを落ち着けてから遺品整理に着手するという方も多いのではないでしょうか。



③四十九日後に始める


こちらもケースとしては多い部類に入るのが、「四十九日の後に始める」というパターンです。


仏教の教えでは、亡くなった方の魂は49日間は現世をさまよっており、極楽浄土に向かうのがこの四十九日の法要後だと言われています。


このため、仏教を宗旨・宗派とするご遺族であれば、四十九日の法要のタイミングで再度、親族が集まるのが一般的な考えとなるでしょう。


このタイミングでは、お葬儀当日の空気とはまた変わり、そこまで悲しみの深い感じも薄まってきている事がよくあるケースでしょう。

そのため、遺品整理・形見分けに関して話をするのにも最適のタイミングだとも言われます。

むしろ、少人数の判断で、この日までに勝手に遺品整理を終わらせてしまい、後々トラブルになった、なんてパターンも決して無いとは言い切れず、それらを踏まえても「ここまではとりあえず待つ」、というのが一般的な考えとして広く浸透している理由かも知れません。


②で挙げたような各種手続き関係も、このタイミングでは終わっていることが多いのも、四十九日の法要というタイミングを後押しする理由の1つと言えるでしょう。



④相続税が発生する前に始める


こちらは、上に挙げた①~③とは異なってくる考え方になりますが、「相続税の発生前に始める」というのも大切なポイントです。


故人が財産を残していた場合、相続物となります。

この場合、相続物によってはそれらに対して相続税という税金が発生し、死亡の事実を知った翌日から数えて10カ月以内に申告・納税を行う義務を負います。


遺品整理のスタートが大幅に遅れたり、作業自体が長引いてしまったことで、この10カ月というリミットを超えてしまうと、「無申告加算税」「延滞税」というペナルティが課せられてしまいます。


このペナルティ、決して蔑ろに出来ない金額が降りかかってくる可能性もありますので、こちらは頭に入れておくのが正解でしょう。



◆最後に・・・


今回、「遺品整理はいつ依頼するのがベストなの?」ということで、4つのパターンに分けてタイミングをご紹介しました。


しかしながら、正直なところ、「これが正解!」というタイミングは一概には言い切れないというのが本音ではあります(ここまでの記事全否定・・・)


まずは何よりもご遺族の気持ちが落ち着いたタイミングが何よりであり、焦って動き出してトラブルになっては意味のないお話ですし、故人の方も決して喜びはしないでしょう。


急を要するパターンとして、

・故人の住まいが空き家になってしまう場合

・孤立死から時間が経ってしまっている場合

といったケースも挙げられますが、多くの場合は多少の時間は許されるかと思います。


ご親族の不幸に見舞われ、お葬儀や各種手続きで心身ともに疲弊した状況で、すぐに次のことを考えなさい。というのはあまりにも大変なため、まずは少しでも心を休めて、リラックスした状態で取り組める状況作りを優先したいものです。


「天空のおくりびとNET」では、そういったタイミングや何をすべきか?というご相談も承りますので、なんでもお気軽にお問い合わせください。

(最後に上手く宣伝に結び付けたみたいになりましてすみません)


以上、ここまでお読み頂きありがとうございました。



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更新日:2023年7月1日


こんにちは!

「天空のおくりびとNET」担当のKです。


今回の記事を書き始める前に・・・1つお断りを入れておきます。

今回の記事は、おそらく情報としては何の参考にもなりません!(は?)


リサイクルショップでの取り扱い品目としては、良く見かけるのが「カードゲーム」

通称、「トレカ」と呼ばれて親しまれているジャンルですね。


もちろん、私の勤務していたリサイクルショップでも、取り扱いを行っておりました。

今回は、その数あるカードゲームの中から、長年に渡ってトップを走り続ける「遊戯王」について、リサイクルショップ目線での思い出話を語っていこうかと思います。


前回までの遺品整理業とかのお話に比べ、情報としての側面は薄いかと思いますが、当ブログの1つのテーマでもある「リサイクルショップ裏話」として、お楽しみ頂ければ幸いです。

※遊戯王に関する記事だって言ってるのに、TOPの画像トランプやないかい!というツッコミは聞こえてきそうですが、版権の問題でフリー素材しか使用できないため、記事の中に実際のカードの画像を入れることが出来ない旨、ご了承下さいませ・・・。


当ブログはあくまでもリサイクル・リユースに関する情報ブログのため、「遊戯王とはなんぞや?」みたいな解説は割愛しますが(どうしても知りたい方は、現代にはWikipediaという偉大な先生がいらっしゃいますので、そちらでご覧頂ければと思います)、ブログ作者である私Kは、平成初期生まれでまさに遊戯王は全盛期をプレイした世代のため(今はもう全盛期は過ぎているみたいな言い方すみません)、リサイクルショップで勤務する前からカードとしての存在自体は知っていました。


小学生~中学生の頃に、自分自身でプレイしていた頃は所謂「カードショップ」でカードを購入した事はあったため、なんとなくのイメージはわかっていましたが、もちろん当時から数年の月日が経ち、「どのカードが高額か?」なんて知らないような状態でした。


自分でプレイしていた当時は存在しなかった、海外版のカードとかも出回っており、まさに最初から知識をつけないといけないような状態でした。



①入社当時:シンクロ召喚の始まり


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

私がリサイクルショップで働き始めたのが2008年なのですが、当時ラッキーなことに遊戯王界における大幅なルール改正があり、環境が大きく変わったことで、丁度お仕事に使う知識として学びやすい状況になりました。


今では当たり前になっている「シンクロ召喚」というシステムが導入され、それまでのゲーム環境からは一変、高く売れるカードのラインナップも様変わりしていくようでした。


当時、高額で回転していたカードの中で今でもよく覚えているのが、「氷結界の龍 ブリューナク」というカードですね。

後ほどお話する「デュエルターミナル」という筐体でしか入手が出来ないカードであり、能力も高いことから、買取したらその日にはすぐに売れるぞ!というほどのインパクトでした。

カード専門ではなく、様々なジャンルの商品を取り扱っているリサイクルショップでは珍しく、「ブリューナク置いてますか?」というピンポイントな電話問い合わせもちらほら受けるほどの人気っぷりでした。ほんとにすごい。


現代と違って、1枚で何千円、何万円なんて値のつくカードがまだまだ少なく、コレクター需要も今ほどでは無い時代、3,000~4,000円とかで取引していたのを記憶しています。


私の勤務していたリサイクルショップでは、従業員が得意とする商品ジャンルに応じて「TVゲーム担当スタッフ」「古着担当スタッフ」というようにメインで取り扱うジャンルが定められ、担当部門の売上目標を達成するとちょっとしたお小遣いが頂ける、なんて粋な計らいがあったのですが、この「ブリューナク」が2枚3枚と買取成立した日には、トレカ担当スタッフは歓喜してました。



②入社当時2:デュエルターミナル


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

①とほぼタイミングを同じくして、遊戯王では初となる、筐体型ゲームの「デュエルターミナル」なるものが稼働スタートしました。


これは何かと言うと、当時でいう「ムシキング」といったカードゲームや、現代で言うと「ドラゴンボールヒーローズ」のように、ゲームセンター等に筐体が設置されていて、それで遊びながら実際に使えるカードも排出されて手に入るというまさにバーチャルとリアルの融合!みたいなマシンでした。


この遊戯王界の最先端を走る機械が、まさかながら私の勤務していたリサイクルショップでも導入されました。

まさかKONAMIさんからそんな許可を頂けるほどのコネクトだったとは・・・。


この機械ですが、基本的に放っておけば勝手にお客様がプレイして売上を貯めていってくれるような、小売店にとってもまさに夢のようなマシンだったのですが、いくつか落とし穴がありました・・・!


まず、やはり「機械」のため、故障したらどう手をつけていいのかわからない、という点です。

お店側には、念のために筐体内のパーツ交換等が出来るよう、内部の鍵を渡されているのですが、開けても出てくるのはよく分からない基盤のため、ただただ映らないモニターを見つめて何も出来ない自分が立ちすくむだけの光景でした。


諦めて、故障した旨をKONAMIサポートセンターみたいな所に電話するのですが、おそらく新規導入で一気に全国展開したこともあるのでしょうか、担当の方がお店まで見に来られるのが1週間後、といったケースがザラでした。


こればかりはどうしても仕方ないのですが、やはり「期待していた売上が1週間分喪失する」というのはなかなかのダメージでした。


次に、これはお店側のオペレーションの問題が99.9%になりますが、「排出されるカードのレアリティ問題」といったものもありました。


通常、遊戯王のカードは何も光っていない「ノーマルカード」というレアリティから、絵柄が光っているものまで、光り方によって様々存在します。

しかし、デュエルターミナルで排出されるカードは、通常のレアリティ加工の上に全カードにおいて「プリズム加工」と言われるラメみたいなのがカード全体に入っているものになっていました。


このプリズム加工は、所謂ノーマルカードにも施されており、一見何かの高レアリティのカードかな?と思わせるようになっていました。

今考えると、こんなんで間違えていた時代が恥ずかしい。。。


これにより、本来ならば1~10円で買取するレベルのカードを、高い金額で買取してしまう事例が、最初のうちは何件か発生していました。

当時、買取にお持ち頂いていた方々にとっては超ラッキーなお話ですが・・・。


もっとしっかり店内オペレーション作って教えろよ、以外の何物でもない事例なのですが、デュエルターミナルのカードが特殊なだけに起こってしまった事件でした。


そんなデュエルターミナルの天下は、この先何年と続きます。

KONAMIさんも力を入れていたのだということが垣間見え、お店としても収益向上に大きく貢献してくれた筐体でした。トレカ担当スタッフは歓喜してました。



③GOLD SERIES大フィーバー


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

私がリサイクルで働き始めてそろそろ1年が経とうかといった時期に、KONAMIさんから遊戯王の新作商品「GOLD SERIES」なるものが発表されました。


これは、良くあるような遊戯王の新作パック商品なのですが、とにかく収録カードのラインナップが豪華の一言で、当時の中古市場で高額だったカードや、単純に強いカードと、人気カードの寄せ集めみたいな内容で、売れてるアーティストのベストアルバムが出ました!ぐらいの勢いでした。

先ほど出てきた「ブリューナク」もしっかりこの中に入っていました。


今では中古カードショップなんかでも、人気商品は発売前に予約を受け付けたり、整理券を配布したり、お一人様〇〇までといったことは当たり前になっていますが、当時は発売前からここまで話題をかっさらうような商品は滅多に無かったと思います。

今ではこちらも当たり前になっている、メルカリ転売といったこともまだまだ少なかったというのも理由の1つでしょう。


そんな中、当時の風潮の例に漏れず、勤務先のリサイクルショップでも予約とかは一切なく、今までの新作商品と同様に「発売日に普通に販売する」という選択肢を取っていました。


正直なところ、当時勤務していた全従業員がこの商品を見くびっていたと思います。


蓋を開けてみれば、当日・・・!

朝、店舗に出勤すると、「うおお何これ!!??」

そこには今まで見たことないような列が出来上がっているではありませんか!!


今までも、ポケモンやモンスターハンターのゲーム新作発売日には、数名が列を作っているなんてことはしばしばありましたが、それらを遥かに上回る規模でした。


急遽、当日の朝に「お一人様〇〇パックまで」という制限を設け、せっかく並んでいるのに最初の数人で売切れ、という事態は回避することとなりました。

それでも、朝10:00にオープンし、12:00前には完売していたと思います。


そこから、定期的に「ゴールドシリーズありますか」という問い合わせが多くあり、それ以降の新作発売の対処を考え直すレベルの機会となりました。


この「GOLD SERIES」、以降何度か再販されましたが、入荷するたびに即完売していましたね。トレカ担当スタッフは歓喜してました。



④遊戯王ゼアル:エクシーズ召喚登場


※少々無理はありますが、画像はイメージです。

上記の①~③の後は、特に大きく変わったこともなく、遊戯王界は着実に歴史を刻んでいました。

※ブログの尺の都合で一気に数年進めたのではなく、本当に何もなかったんです。。。


私も、アルバイトから社員になり、環境が変わったのもこの数年のお話です(お前の話はどうでもいい)


私の勤務地が変わり、数年が経とうという頃、またも突如にして、遊戯王界に大きな転換点が訪れます。


これまで、遊戯王シリーズの作品名、商品名としては「遊戯王ファイブディーズ」という名がつけられていましたが、2011年に突如「遊戯王ゼアル」への名称変更発表がKONAMIさんからありました。


それと同時に、「エクシーズ召喚」なるシステムが新たに導入され、遊戯王市場における動向も流れを変えることとなりました。


当時、2008年に登場したシンクロ召喚が相変わらず環境を席巻していて、中古市場における高額カードも、シンクロモンスターを中心に回転していましたが、2011~2012年にかけ、シンクロ召喚の天下が崩壊します。


エクシーズ召喚導入のスタートこそ、シンクロ召喚の始まりに比べて大人しく、リサイクルショップ目線としても地味なイメージが拭いされなかったのですが、月日を追うにつれ、カードパワーがバランス崩壊を起こします(カードパワーとか、私は実際にプレイしていたわけではありませんので詳しくは知りませんが、当時勤務していたトレカ担当のスタッフに聞いたらそんな感じでした)


結果、瞬く間に「高額買取ランキング」「回転の良いカードランキング」上位は、エクシーズに関わるカードが埋め尽くすようになりました。


新作パックの所謂「看板カード」も、シンクロ⇒エクシーズへ変化していきます。


中には、1枚の価格で5,000円みたいなレベルのカードも出てきて、徐々に人気カードの単価が上がり始めた印象も出てきました。

そんなカードが入荷すると、トレカ担当スタッフは歓喜してました。



◆最後に・・・


今回、いつもの趣向とは少し変わって、リサイクルショップで取り扱うジャンルの中から遊戯王をピックアップして、店員から見た視点での歴史を書き綴って参りました。


こういったブログ内容は、ありがたいことに長年に渡ってリサイクルショップという場で勤務し、様々な経験をさせて頂いたからこそ、1つの記事として纏めてご紹介できるものだと感じています。


当時の経験に感謝しつつ、また他のジャンルにおいても今回のようにお話できるものがあれば、記事にしていけたらと思います。


以上、ここまでお読み頂きありがとうござい・・・

ではなく!!!!!(なんだいきなり)


今回、記事のボリュームの都合でここで切らせて頂くことになりましたが、上記の④の時点でまだ2013年のお話なのです。

まだまだリサイクルショップにおける遊戯王の小話はございますので、次回以降も引き続きお付き合い頂ければ幸いです。


と、まさかまさかの連載宣言をしたところで、今回の記事は以上とさせて頂きます。


改めまして、ここまでお読み頂きありがとうございました。



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