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セルフネグレクトとは?

こんにちは!

「天空のおくりびとNET」です。


「セルフネグレクト」という言葉をご存知でしょうか?

「セルフ」とは「自分」のこと、「ネグレクト」は「無視する」という意味です。セルフネグレクトとは、自分に関心がなくなった状態であると言えます。


※セルフネグレクトとは?

セルフネグレクト(英: self-neglect、又は自己放任)とは、個人自身の基本的ニーズに対して発生するネグレクト行為であり、それには不適切な衛生、服飾、食事、医学的状況などが挙げられる。
より広義には、個人の保健、衛生、生活環境などのセルフケアが不足している状況をいう。
重症なケースはディオゲネス・シンドロームと呼ばれている。
(Wikipediaより引用)

セルフネグレクトの背景には、うつ病などの精神疾患があることも多くなっています。


今の時代、セルフネグレクトになってしまう人は決して珍しくありません。

家族や知り合いで心当たりがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?


さて、セルフネグレクトとは具体的にどういった状態になるのでしょうか。



悩む女性

セルフネグレクトの特徴① 衛生面の悪化


セルフネグレクト状態になると、自分の身体を清潔に保つことができなくなってしまいます。衛生状態が悪化することは、セルフネグレクトの大きな特徴です。

たとえば、入浴や洗顔を長期間していない、爪を切っていない、髪やひげが伸びたままなど、通常の人が行う身だしなみを整えていない状態がみられます。


自分をケアする意識がなくなってしまえば、お風呂に入る気も当然起こらなくなってしまいます。

そういう状態が続くと、どんどん不潔な状態に陥ってしまいます。



セルフネグレクトの特徴② 健康管理ができない


セルフネグレクト状態になると、自分の健康に関心がなくなってしまいます。

生きていくためには、食事をして栄養を摂ることは当然のように必須ですが、そもそも生きる気力がないので、食事などどうでもよくなってしまいます。


病気で治療中の方も、病気を治したいという意識がなくなり、治療を中断してしまうことがあります。

そして、服薬をしないなど必要な行為をしないということもあります。



セルフネグレクトの特徴③ 掃除・片付けができない


セルフネグレクトになると、家をきれいにしておくこともできなくなります。

部屋を片付けない、掃除をしない、ゴミを捨てないことで、いわゆるゴミ屋敷状態になり、住環境が極端に不衛生になってしまいます。


家をゴミ屋敷にしてしまうと、自分の家だけの問題ではなくなります。悪臭が発生したり害虫がわいたりと、近隣に迷惑をかけてしまうこともあり得ます。

近所から苦情が出て、近隣トラブルに発展する可能性もあるでしょう。



窓の外を眺める女性

セルフネグレクトになる要因は? 


セルフネグレクトの要因は、現段階でも明確になっていない部分が多いと言われています。

きっかけが明確な場合もあれば、もともとの性格や、身体を動かしづらいなどの些細なきっかけなどが絡み合っている場合もあります。


セルフネグレクトを発症してしまう主な原因として、以下の5つが挙げられます。


・身体機能が低下している

・判断能力が低下している

・経済的に困窮している

・社会的に孤立している

・家族から虐待を受けている



要因① 身体機能の低下


病気や事故、加齢によって身体能力が低下すると、前までは問題なく過ごせていた日常生活も過ごしづらくなってしまう場合があります。


普通の生活を送りたいと思っていても、身体機能が低下すれば、それが叶わなくなります。自分の思いどおりに身体が動かなくなれば、日常生活に対する意欲もだんだんなくなっていくでしょう。


特に高齢者は認知症にかかるリスクが高くなるため、セルフネグレクトを発症しやすくなります。



要因② 判断能力の低下


加齢によって判断能力が低下し、認知症になってしまうこともあります。認知症がセルフネグレクトを引き起こすことも多くなっています。


また、認知症によって、ゴミを集めたり生活に対する意欲が低下したりすることがあります。特に一人暮らしをしている高齢者は、周囲に認知症と気付かれていないケースが多々あるため、セルフネグレクトになってしまう可能性が高まります。



要因③ 経済的な困窮


貧困からセルフネグレクト状態に陥ることも多くなっています。

経済的に困窮していると生活に余裕がなくなって、食事や家事をしなくなったり、買い物や病院に行かなくなったりします。

金銭管理ができず、必要な支払いもできなくなってしまいます。


経済的に困窮する主な原因としては、若年層の場合、離婚や病気、失業などです。高齢者の場合、貯金がないため年金では生活するための資金がたりないこと、認知症の場合はお金の管理ができなくなることが主な原因です。


経済的に困窮した状態である人は、国民健康保険などに加入していない場合があります。

国民健康保険料が未納ならば、病院へ行っても全額自己負担になり、ますます治療を受けることが困難となってしまいます。



要因④ 社会的に孤立


孤立や人間関係のトラブル、悪化も、セルフネグレクトに陥る原因になりえます。

社会的に孤立していると、周囲から自分の状態を確認されることがないため、セルフネグレクトを自覚しにくく、悪化してしまう恐れがあります。


特に高齢者は、定年退職や配偶者との死別、熟年離婚などにより、突然人とのかかわりが少なくなってしまうことがあります。

また、周囲との関係が悪化すると、人に頼ったり助けを求めたりすることができず、さらに状況が悪化することもあります。


人間は、社会とつながりを持つことで、生きがいを感じることができます。社会との接点がなくなって孤立すれば、生きる気力がなくなってしまうこともあり得てしまいます。



要因⑤ 家族からの虐待


家族からの身体的・精神的虐待が原因でセルフネグレクトになるケースもあります。

家族から精神的・身体的虐待を受けていると、「自分は価値がない人間だ」「自分は存在する必要ない」「自分は役立たずだ」などの思い込みが激しくなってしまいます。


家族から虐待を受けている場合、周囲に助けを求められないことも多いでしょう。誰にも気づかれないまま、セルフネグレクトが進行してしまうことがあります。



要因がわからないケースも・・・


セルフネグレクト状態になっていても、必ずしも原因がはっきりしているとは限りません。

原因については、本人も思い当たるふしがないことがあります。


セルフネグレクトについては、現時点ではまだ不明点も多いです。


内閣府がセルフネグレクトになった原因に関する調査を行った結果、約2割の人が「原因がわからない」と回答したというデータもあるぐらいなのです。



車椅子と寝たきりのおばあちゃん

セルフネグレクトは、自分自身の健康や安全に対する無頓着や無関心が原因で起こるため、本人はその状態に陥っていることになかなか気づくことができません。


例として、以下に挙げている項目に当てはまるものが多いと、セルフネグレクトの可能性があると言えるかも知れません。


・ゴミが捨てられずに溜め込んでいる
・いつも同じ服を着ている
・服が汚れているのに着替えない
・ごはんを食べない
・栄養を考えずお菓子やインスタント食品だけを食べる
・何日もお風呂に入らない
・歯磨きをしない
・散髪しない
・ひげを剃らない
・爪を切らない
・失禁しても放置している
・病気の治療を拒否する
・処方された薬を飲まない
・他人と関わることを嫌がる
・窓や壁に穴が開いていてもそのままにしている
・介護サービスを拒否する
・郵便物を確認しない
・金銭管理ができず家賃や公共料金を滞納している

セルフネグレクトは高齢者だけの問題ではありません。若者であれ中年であれ、生きる気力をなくしてセルフネグレクトに陥る可能性はあります。年齢に関係なく、注意しておかなければならない問題です。



うつ病の女性

セルフネグレクトの対処法とは? 


セルフネグレクトは、放置しておくと進行してしまう可能性があります。

があるため、個人に合った方法で対処しましょう。



対処法① 本人の考えに耳を傾ける


セルフネグレクト状態の方は、他人とのかかわりを拒むケースが多くなっています。

そのため、セルフネグレクトの症状がみられる人は、「自分を理解してくれる人は存在しない」「誰も自分を認めてくれない」などと思い込んでしまいがちです。


しかしながら、本人の考えをよく聞いて受け入れてあげると、徐々に心を開いてくれるようになります。

まずは、話しやすい雰囲気や、本人が心を開いてくれる工夫が必要です。本人を否定するのではなく、本人の気持ちを理解し、認めることを意識しましょう。



対処法② 介護サービスを活用する


セルフネグレクトの状態に関わらず、介護認定を受ければ、介護保険により、訪問介護、デイサービス、訪問入浴などのサービスが受けられます。


介護サービスを受けることによって、人と関わる機会が増えたり入浴ができたりするため、セルフネグレクトから徐々に脱出できるようになります。


介護認定を受けていない高齢者であっても、高齢者住宅などの施設を利用することは可能です。栄養のある食事をとったり他の高齢者と交流したりすれば、セルフネグレクトから抜け出せる可能性は高いでしょう。



対処法③ 家・部屋を綺麗に片付ける


セルフネグレクトから脱出するために、家がゴミ屋敷状態なら、まず部屋を片付けるところから始めましょう。

家が片付くことで心身ともに健康的になり、セルフネグレクトから脱出できるようになります。


また、本人と家族とで距離を置いて過ごしている場合は、家族よりも全く知らない他人の方が介入しやすい場合もあるため、業者に清掃や不用品回収をお願いするのも効果的です。



対処法④ 病院へ行き相談してみる


認知症や精神疾患があると、セルフネグレクトになるケースがあります。

病院に行って医師に相談することで適切な処置が受けられるため、症状が緩和したり、進行を遅らせたりできます。


また、周囲の意見よりも医者や看護師からの意見の方が信憑性が高いため、素直にサポートを受け入れるようになるかもしれません。今後の生活を、専門家も交えて家族で話し合うことが大切になってきます。



緑のある家

セルフネグレクトは何より予防することが大事です。

周囲や身近な人に異変を感じたら、早めに対処してあげることが必要です。


自分の気持ちを話せる場が全くなければ、本人はだんだん心を閉ざすことになり、やがて日常生活を送る気力を失ってしまいます。家族など身近な方は、本人が辛いことを我慢せずに、本音を話せるような環境づくりを心がけましょう。


そして、孤独な生活がセルフネグレクトを引き起こします。セルフネグレクトを予防するには、ひとりにさせない、ひとりにならないことが大事です。社会とのかかわりをつくることを意識しましょう。



◆ 最後に・・・


今回、「セルフネグレクトとは?どういう状態?どうやって防ぐの?」をテーマに、お話をしてきました。


高齢化が進んでひとり暮らしの高齢者が増えたこともあり、セルフネグレクトのリスクを抱えた方も増えています。

セルフネグレクトになってしまう要因は様々ですが、主に、認知症・うつ病などの精神疾患、親しい人との死別の経験、孤立などがきっかけとなることが多いです。


セルフネグレクト状態に陥っていることは、本人はなかなか気づけないものです。

そのため、早期の対策は何より重要です。表出の変化などから早目に気づいて、早めに治療につなげていくことが大事になってきます。

決して途中で見捨てることなく、根気よく対話を重ね、見守っていくことが大切でしょう。




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リサイクルショップのメリット

こんにちは!

「天空のおくりびとNET」です。


おうちにある不用品を処分したい時、リサイクルショップは便利な選択肢の一つですね。


日常生活のなかで「壊れてはいないけれど、もう使わないから処分したい」と思ったときに、リサイクルショップは手軽に利用できるのが魅力です。


今回は、そんなリサイクルショップの利用についてメリット・デメリットをお話していきます。


高額買取

リサイクルショップのメリット① その場で現金買取


リサイクルショップの最大のメリットは、その場で現金買取ができることです。

不用品を売却してすぐに現金を得られるため、急いでお金が必要な場合は、大きなメリットと言えるでしょう。

意外なものが高く売れる可能性があるのも、リサイクルショップのメリットです



リサイクルショップのメリット② 時間や手間がかからない


リサイクルショップの場合、とくにものを買い取ってもらう場合には、なによりも余計な時間や手間がかからないことが非常に大きなメリットになります。


例えば、インターネットのオークションサイトで中古品を売ったり買ったりする場合は、指定の落札期間が設けられていることが多いでしょう。

指定の落札期間の中で入札が行われ、売る場合には価格が上昇するというメリットもありますが、落札時間を待たないことには売れません。また入札がなければ、いつまでも売れないまま時間が過ぎていってしまいます。


そして個人間で取引できるフリマアプリを使って売り買いするにしても、出品者・購入者同士のやり取りの手間・梱包して発送する手間、配送されてきたものを受け取る手間といったように、さまざまな手間がかかるのです。


また、不用品を処分する方法には、粗大ごみとして捨てるなどの方法がありますが、粗大ごみとして出すには解体が必要であったりと、手間や時間がかかる可能性もあります。


その点リサイクルショップなら持ち込むだけで、その場で買い取ってくれるのはメリットと言えるでしょう。

査定には少々時間がかかりますが、それでも自分自身で販売することと比べれば手間も時間も節約できます。



リサイクルショップのメリット③ プロによる査定


リサイクルショップでは、査定をプロに任せられます。

大抵のリサイクルショップでは商品の査定だけでも無料で依頼できますし、売却するかどうか迷っている場合でも、気軽に査定してもらうことで、相場を知ることができ、今後の処分方法を検討する材料にもなります。


また、自宅から出なくても、プロが自宅にお伺いして出張査定を行ってくれることもあります。

出張査定・買取の際はその場で引き取ってもらえるので、商品を持っていく手間もかからずに済みます。



上記のメリット以外にも、リサイクルショップでは衣類、家具、家電など、様々なジャンルの商品をまとめて査定してもらうことができます。

複数の不用品をまとめて処分したい場合、非常に便利です。

また、まとめて査定してもらうことで、個別に査定するよりも査定額が高くなる場合があります。


宅配買取

一方で、リサイクルショップを利用するにあたっては、避けたいデメリットもあります。


リサイクルショップのデメリット① 査定額が安くなる場合もある


新品の時に高く買った品物でも、リサイクルショップで高く売れるとは限らないケースがあります。

これは、最初に高く買ったかどうかよりも、必要とする人がいるかどうかでも査定額が変わるからで、商品の需要に大きく左右されてきます。

また、査定のときには品物の状態も確認されます。どれほどまでに高価な品物であっても、劣化が酷い場合は安くなってしまうでしょう。


また、リサイクルショップは数多くありますが、店によって査定額には違いがあります。

これは、お店によって主軸としているジャンルや、強化しているアイテムの違いがあり、それぞれの強みや弱みが少なからずあるためです。


査定に満足できないときは店舗をいくつか回る必要がある場合も発生し、その意味ではせっかくの手間という部分のメリットが消えてしまう可能性もあります。



リサイクルショップのデメリット② 持ち込みが面倒くさい


リサイクルショップのなかには宅配サービスなどを行っている業者もありますが、ただほとんどの場合はショップに自分でお店まで持ち込まなくてはなりません。

大きな家具などは運ぶだけでも大変ですし、壊してしまう恐れもあります。

もし大型の家具の場合は、出張買取や宅配などのサービスがある店舗を選べば、持ち運びの不便さも解消されます。


◆リサイクルショップの買取で高額になるコツは?

不用品を売却する時に便利なリサイクルショップですが、何でも高額な査定になるわけではないのも現実。
少しでも買取価格を上げるために、事前にやっておきたいことをご紹介します。

・商品をできる範囲で綺麗にしておく
 ホコリを拭き取る、汚れを落とす、シミや臭いを消すなど、目に見える汚れは消しておきましょう。

・取説や鑑定書、付属品など予め揃えておく
 商品の状態だけでなく、付属品も査定額に影響します。
 特に家電製品や、TVゲーム、ホビーといった品物は「新品段階での付属品がどれだけ残っているか」が重要にもなってきます。


古着屋のディスプレイ

◆リサイクルショップで商品を購入するメリットは?


リサイクルショップでは、物を売るだけでなく買う時にもメリットが発生します。



商品購入のメリット① 手に取って確認ができる


中古品を購入するのであれば、ネットショップよりも実店舗のほうが非常にメリットも高いと言えます。

その理由の1つに、「実際に手に取って商品の状態を確認できる」ことが挙げられます。


商品のそのままの状態を直接確認でき、商品にキズや汚れがないかどうかも、実際に触ることでわかります。

家電製品なども、実際に動いている状態などもその場で確認ができます。

その反面、ネットでは多くの場合は数枚の写真のみです。

そういった点では、実店舗の方が安心できると言えるでしょう。



商品購入のメリット② ネットで買うよりも総額で安いケースも


実店舗よりもインターネット経由のほうが安く買えるという風潮は、今ではすっかり定着してきていますが、その情報には罠がある場合もあります。

例えば、商品価格は安くみせていても、送料や手数料といった価格が上乗せされることによって、結果的に実店舗より高くなってしまうことも往々にしてあり得ます。


特に、中古商品に関しては、同じものが複数個欲しい場合、1つの店舗では見つからないことも多々あります。

複数の商品をまとめてバラバラのネットショップで買った場合、それぞれの店舗からの送料が発生し、思わぬ高額取引になってしまうケースもあります。


こうした場合を考えると、特に複数の商品をまとめて買う場合は、送料や手数料のかからない実店舗のリサイクルショップのほうが、結果的に安く済むことが多い場合もあります。


リサイクルショップ

◆ 最後に・・・


今回、「リサイクルショップを利用するメリットとは?」をテーマに、お話をしてきました。


リサイクルショップは、不用品を売却するのに便利な選択肢です。

リサイクルショップは査定額が低くなる、持ち込みが必要などはデメリットです。ただ不用品がすぐに現金化できる点は非常に魅力的でしょう。


そして、リサイクルショップでは買取のプロがしっかりと検品したうえで買取品を販売していることから、「良いものが選別されて店頭に並ぶことが多い」ことも特徴です。


インターネットのショップでは、直接商品を見られないことをよいことに、粗悪品が混ざって売られていることもあり得ます。

対して、実店舗の場合ではお客様が直接商品を手に取って確認できるので、「ごまかしがきかない」環境にあります。

これは客側にとっては大きな利点になるでしょう。


販売・買取の両方において特徴を複数持つ、リサイクルショップというお店。

もしリサイクルショップを利用するなら、メリットだけでなくデメリットも確認し、より高く売れる店を探してみましょう。




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ペット火葬とは

こんにちは!

「天空のおくりびとNET」です。


今回は、ペット火葬とは・・・についてお話していきます!


家族のように愛してきたペットが亡くなった・・・。

遺骸を見て、悲しみからどうしたら良いかわからずに途方に暮れてしまう場合もあります。


大切に暮らしていたペットが亡くなったときは、家族同様に火葬し、納骨、埋葬して供養してあげたい・・・そんな気持ちから、ペット火葬という文化が生まれ、急速に広まってきました。



飼っていたペット


① ペット火葬の歴史


ペットとの関わり方は、時代とともに変化していっています。

ペット火葬の歴史は比較的新しくここ100年余りだといわれます。


かつてペットが亡くなると、家の庭や近くの山間部に埋めてそれなりに供養をしていた時代がありました。


それがこの十数年で大きな変化が見られました。人々の住宅様式の変遷、マンションの増加、ペットに対する意識の違いなどにより、人間とペットの関係性が大きく変わってきています。


ペットはいつしか大切な家族の一員となり、ついには犬猫の飼育頭数は15歳未満の子供の数をはるかに上回る時代とまでなりました。


そして、もしその大切なペットが亡くなったときは「家族同様にペット火葬し、納骨、埋葬して供養するのが当然である」という文化も生まれました。



② ペットの寿命


一般的に、ペットの寿命は我々人に比べてはるかに短いものです。


もしも新たにペットを飼おうという場合は、やがて彼らをみとり、供養するときがくるという意識を持つことも重要となるでしょう。


例えば、「飼いたいペットランキング」にランクインしている動物たちで言うと・・・


1位	犬     ・・・中・大型犬が14.02年、小型犬が14.62年
2位	猫     ・・・15.75年
3位	金魚    ・・・6~10年程度
4位	メダカ   ・・・3~5年、野生下では1~2年
5位	小鳥    ・・・7~8年
6位	熱帯魚   ・・・1.5~3年程度
7位	ウサギ   ・・・6~10年
8位	カメ    ・・・20~50年
9位	モルモット ・・・8年程度
10位	フェレット ・・・6~8年

上記が平均寿命だと言われています。


近年では健康に考慮したペットフードや、家の中での安全な暮らしだったり、動物病院の充実などの影響もあり、ペットの寿命もひと昔前に比べれば大幅に伸びてきましたが、とは言っても人間と比べると寿命は短く、いつかその日は間違いなくやってきます。



飼っている犬


③ ペットが亡くなったら・・・


もしも大切なペットが亡くなったら、まずは飼い主自身が心を落ち着けて、これめで一緒に暮らしたペットに最後の恩返しをする気持ちで接してあげましょう。

きっとペットもそれを望んでいます。


実は、ペットが亡くなったら火葬しなければならないという法律的な定めはありません。

ペットの遺体は、法律的には「廃棄物」として扱われます。そのため、ゴミとして出しても問題はありません。

しかしながら、「自分と長く一緒に過ごしていた大切なペットを、ゴミとして処分すること」には多くの人が抵抗を覚えることでしょう。


「できるだけ人間と同じように弔ってあげたい」と考える方が大多数であることからも、ペット火葬という文化が広がりを見せる要因となっています。


ペットの火葬を行う場合、その処理をお願いする相手は「自治体」か「民間業者」となるでしょう。この2つには、大きな違いがあります。



⇒自治体への依頼


基本的には自治体に連絡をして、ペットの持ち込みもしくは引き取りをお願いするというかたちをとります。

火葬に関しては、ほかのペットと同じ炉で一緒に遺体を焼きくという方法がよくとられます。そしてそのお骨は、共同で埋葬されることが多いと思われます。



⇒民間企業への依頼


民間企業によるペット火葬の種類は一般的に、合同火葬、個別火葬、立会火葬、特別火葬の4種類があります。


1. 合同火葬

他家のペットと一緒にまとめて火葬される方法です。

この場合、お骨がまじりあいますのでご返骨等はできず、通常そのまま合同供養塔という大きなお墓に共同で埋葬されます。


2. 個別火葬

霊園のスタッフがお客様のペットだけをお預かりして単独で火葬し、骨壺に入れて、納骨堂へ納骨するか、後日ご返骨するかを選択できます。


3. 立会火葬

飼い主もペット霊園で人の葬儀と同様に火葬に立会い、お骨拾いもしていただける火葬方法です。

火葬時間は通常1~2時間かかります。読経をしてくれる場合もあります。


4. 特別火葬

ペット霊園の中には、お客様のご要望に合わせて特別なペット火葬、ペット葬儀を行うところがあります。

お通夜葬だったり、豪華な祭壇を設置したり様々な工夫を凝らし、お客様のニーズにあうペット火葬、ペット葬儀が行われます。



性質上、人間の葬儀ほどではありませんが、「お別れの儀式やお別れのやり方を、家族が自由にカスタマイズしやすい」というメリットもあります。民間業者で火葬を扱っている業者の大半は、単純に火葬の設備とサービスを提供するだけでなく、お別れの儀式も執り行っています。


なお、「ペットの葬儀だけを専門としている」という業者もありますが、なかには「人間の葬儀を行っている会社だが、ペットの葬儀も取り扱っている」というところも、少ないながらにありますので、事前に問い合わせておくのも良いでしょう。


<民間業者で火葬を行う場合の流れ>

1 民間業者に連絡をする
  なお、この前に必要に応じて保冷材などを使うこともあります。

2 業者との打ち合わせの後、時間などを決める

3 業者が遺体を引き取りにくる。もしくはペットの火葬設備を持つ車が来る
  プランによって、この段階でお別れの儀式の場が設けられます。

4 火葬をする
  個別でお骨上げが行えるプランを選択していた場合は、火葬後に収骨を行います。

※プランによって多少の違いがみられます。



ペット葬儀


④ ペットの火葬にかかる費用相場


ペットの火葬にかかる費用は、自治体や民間業者によって異なります。


自治体による火葬の場合は民間業者での火葬に比べると料金が非常に安く設定されています。

多少の違いはありますが、1000円~3000円程度が相場であり、決して高くはありません。特に1500円前後の価格帯に設定されることが多いようです。


民間業者での火葬の場合、「ペットの大きさ」「どのようなプランでお見送りをするか」によって、費用は変わってきます。


たとえば、ハムスターなどの小さい動物の場合は、合同での火葬ならば6,000円程度、火葬は個別にするけれど返骨はしないというプランならば10,000円程度、個別に火葬してスタッフが収骨をしてお骨を返すプランでは12,000円~15,000円前後、個別に火葬したうえで家族が収骨を行うプランでは14,000円~20,000円程度が相場です。


しかし体の大きな動物の場合は、同じプランを選んでも料金が跳ね上がります。

3倍近くの値段になることもあるので、確認が必要です。場合によっては、火葬費用で50,000円を超えることすらあります。


人間の火葬の場合は、「重さ」によって料金が変わることはありません。

しかしペットの場合は、ペットの大きさによって値段が変わってきます。


多くの会社では、「○キロ以上○キロ未満はこの料金」などのようにして費用の数字を決めています。

ただ、動物の種類によって金額をわけているところもあります。

こちらは、「動物の種類がわかれば、大きさもある程度推測できる」というところからだと思われます。


なお、特に大型の犬を飼っている人は注意する必要があるのですが、大きさによっては「自治体での火葬」が断られるケースもあります。自治体での火葬は、大きさや重量に制限が設けられているケースがよく見られます。


人間の葬儀においても、生前見積もりが大切だといわれています。これはペットの葬儀・葬送についても同じことがいえます。事前に見積もりをとっておくことが理想でしょう。

そのときの業者側の対応で、その業者が信頼に値するかどうかをはかることもできます。



⑤ ペットの火葬で注意すべきこと


・合同火葬はお骨が残らない

人の火葬方法と違ってペットの場合は「合同火葬」といわれる火葬方法があり、比較的低料金ですが、他のペットと一緒に火葬するのでお骨が手元に残らないということを知っておく必要があります。


・業者毎の性質

「業者の扱いがあまりにも適当で、悔いの残るお別れになってしまった」

なんて後悔が残ってしまっては、ペットも安心して成仏ができないでしょう。

きちんとした見積もりを出してくれるか、丁寧な対応をしているかなどをチェックするとともに、周りの人の評判や、ネット口コミも事前に確認しておくのが望ましいでしょう。


・一緒に火葬できるもの

亡くなったペットと一緒に火葬できるものもあります。

棺に入れられるものと入れてはいけないものがあるのは、人間の葬儀のときと変わりありません。

そのペットが好きだったエサを入れるケースは多いと思われますが、缶などの場合は断られることが多いので注意してください。


一緒に火葬できるもの
・お花(生花)
・お好きだった食べ物
・写真
・木製・籐かご・紙製のお棺 など

火葬できないもの
・金属やプラスチック製のおもちゃなど
・首輪

まれに例外や、業者や火葬環境によって変わってくる部分もありますので、事前に、「○○を入れて送りだしたいのだが、差し支えはないか」と業者に尋ねてくのが安心です。



飼い猫


◆ 最後に・・・


長い時間をともに生きてきた大切なペット。


家族の一員である大切なペットだからこそ、「ペットを火葬し、弔ってあげたい」と考える人も増えています。


家族の一員であるペットは火葬しておわり…ではありません。火葬し、納骨、埋葬し、供養してあげることが大切です。


・ペット専用の霊園に入れる

・人間と一緒のお墓に入れる

・手元で供養していく

などといった方法がありますので、ぞれぞれ自分とペットの関係にマッチしたやり方で供養してあげるのが良いでしょう。


また、ペット火葬の後にはペットの供養もしてあげることが大切です。

通常、初七日、三十五日、四十九日、百か日、一周忌、三回忌、七回忌などペットの忌日には忘れずに供養してあげましょう。


現代では、火葬から供養まで安心して依頼できるペット霊園、ペット葬儀社が増えてきています。

インターネットの口コミなどの評価や、友人やペット仲間の声など信頼できる人に聞いて、安心して任せられる業者選びを心掛けていきましょう。




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